今日も、わたしはよわこです。
朝早く、聞きなれない鳥の声で目が覚めました。 スキスキスキスキ!… スキスキスキスキ!… 「好き好きだって、かわいーい!なんて名前の鳥かしら?」
同級生の鳥博士、コウノスくんにメールしたら、”それはきっと、シジュウカラだよ” と返信されてきました。
シジュウカラ …そんな鳥がいるとは!このへんはいつもカラスがいっぱいいて、朝はカーカーうるさいです。ときどき犬が怒って「ワンワン」吠えると、真似して「カンカン」鳴くのもいます。犬をバカにしてるみたい。 …カラスって頭はいいけれど、性格わるいかも!
”鳥は何のために鳴くんだろう?” コウノスくんにもういっぺんメールしたら、こんな記事を送ってくれました。
キンカチョウという小鳥は、父鳥が チュチュルチュッパ! チュチュルチュッパ! と、リズミカルに歌いながら子供たちに『求愛の歌』を教えるそうです。上手に歌わないとメスたちが相手にしてくれないから、お手本を歌って聞かせるのです。ある実験チームが、ヒナ鳥たちを防音された箱に隔離して育てたら、歌を教わらなかったヒナは、大人になっても パヒパヒ パヒパヒ と、へたくそな鳴き方しかできませんでした。へたくそな鳥たちは、次に生まれた子供たち(第1世代)にへたくそな歌を教えました。すると子供たちは、チューイチューイ チューイチューイ と、少しだけうまく歌ったのです。少しだけうまくなった鳥は、次の子供たち(第2世代)に少しだけうまい歌を教えました。すると子供たちは チュ チュ チュイッパ! と、さらにうまく歌いました。同じように第3世代、第4世代になると、ほとんど野生に近い、ビート感のある歌に戻ったそうです。
…これって、DNAの中に上手な鳴き方が設定されているってことかしら?歌がうまくないと結婚できないなんて、鳥の世界もタイヘンなのね… 父さん鳥があんまり上手だと、娘のキンカチョウは耳がよくなって、なかなかお嫁にいけないかもしれないわ!
シジュウカラは、どんな鳥なのだろう…きっと可愛らしい小鳥にちがいない。 「そうだ!明日の朝、早起きして見てみようっと!」
翌朝、ベッドの上で待っていたら、聞こえてきました!あの声です。 スキスキスキスキ!… スキスキスキスキ!… おどかさないように、カーテンをそーっと開いて外をのぞいたら…… うっそー。スキスキスキスキ…って、木の上で、猫のクアチが、シジュウカラの真似して鳴いていました。やれやれ!