よわこニュース!
♪ぱんぱかぱーん
母のむかしのアルバム「ポートフォリオ」と「マリーポーサ」が、12/11、ユニバーサルミュージックから再リリースされます。
2枚1セット。歌詞カードもちゃんとついてるよ。 » Link
どちらもムーンライダースの岡田徹さんプロデュース。アレンジはR・O・M・Aの安部OHJIおじさんと、岡田おじさん。私が生まれる前のアルバムで母の本棚にあるのは知っていたけど聞くのは初めて。80年代のサウンドって、ちょっと不思議な感じ。
母の声、若くてまるで別人…
♪ぱんぱかぱーん
母のむかしのアルバム「ポートフォリオ」と「マリーポーサ」が、12/11、ユニバーサルミュージックから再リリースされます。
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どちらもムーンライダースの岡田徹さんプロデュース。アレンジはR・O・M・Aの安部OHJIおじさんと、岡田おじさん。私が生まれる前のアルバムで母の本棚にあるのは知っていたけど聞くのは初めて。80年代のサウンドって、ちょっと不思議な感じ。
母の声、若くてまるで別人…
お正月もよわこです。
馬年なので白馬を描いてみました。
白馬の設定ならふつう王子様がいるはずですが、クアチにしておきました。
今年もよろしくおねがいします。
1月の予定はこちら » Link
今日も、わたしはよわこです。
母のお友達のミツコおばさんが、お芝居に招待してくださいました。ミツコおばさんは、ダンスの振付師。芝居は時代劇でしたが、なぜかダンスがいっぱいあっておもしろかったです。終演後、お礼を言って帰ろうとしたら、「よわこちゃんも打ち上げにきていいわよ。」と言われたので、あとについて焼き鳥屋さんに行きました。
演劇の人たちも「打ち上げ」することを、はじめて知りました。ライブとおなじね。「お疲れさま~!」役者さんとスタッフが集まって乾杯です。お店の中は煙がもわもわ、狭いところに人がぎゅうぎゅう座ってすごい熱気…知らない人も、知り合いみたいな気がしてきます。さっきまで悪いお侍だった男の人が、冗談を言いながら、ビールを飲んでいます。役者さんは、みんな舞台の上とぜ~んぜん別人!…大きな声で言えませんが、打ち上げはお芝居よりおもしろいかも。
それにしても、おなかがへった…。演劇って、観るだけでおなかすくのね。「へい、おまちどう!」わーい!焼き鳥の盛り合わせのお皿に手を伸ばしたら、「ダメよ、よわこちゃん!!!」 とつぜん、ミツコおばさんが叫びました。怒られたかと思ったら、ニコニコ笑っています。おばさんは声が大きいだけで、べつに怒ってませんでした。そういえば、ここにいる人たちは、みんな声が大きいです。
「焼き鳥は、串ごと食べちゃだめよ。ほら、こうすれば、みんなで食べられるでしょう?」そう言いながら、ミツコさんはお箸で、鶏肉を串から外しました。役者さんたちはふつうギャラが高くないし、チームプレイだから、分けあって食べるのが礼儀だそうです。なるほど!ギャラが高くないのは、母のライブも同じ!わたしもお手伝いしてみましたが、串にお肉がくっついて、うまくできませんでした。「串を回しながら抜いてごらん。」やってみたけれど、やっぱり外れません。力を入れたひょうしに、あ!…鳥肉が一切れ、遠くへ飛んでいって、知らないおにいさんが口でパクリ!
お店中が、拍手喝さいの大笑い。…ああ、恥ずかしかった!
数日後、両親と日本橋の焼き鳥屋さんに行きました。
打ち上げのときと違って、静かで上品なお店です。テーブルのナプキンの上に、お箸と並んで小さいフォークのようなものが置いてあります。???…先が二股に分かれた、熊手のような…「これ何ですか?」と父が尋ねたら、「串からお肉をはずして食べるフォークです。これを使えば、お手元お口元きれいなままお召し上がりになれます。」と、着物を着た女の人が答えました。父のスマートフォンで検索したら、それは京橋・伊勢廣という焼き鳥屋さんが開発した『チキナー』という名前のフォークでした。1本360円くらい。もっと安い、『串とーり』というフォークもありました。これは便利!これなら楽にお肉が外せそう。今度ミツコおばさんにプレゼントしよう!
そのときです。「少しは私たちのことも評価してください!」と、串入れに刺さった串が抗議しはじめたではありませんか。「焼き鳥は串がなければただの炭火焼。串があればこそ、焼き鳥もチキナーもこの世に存在するのです。ところが、こんなに役に立っているわれわれの存在は誰にも気づかれない。外されて捨てられるだけ…不公平だと思いませんか?」すると、「そうだ、そうだ!」と他の串たちも声をあげました。「人間だって同じはずです。自分勝手を自由と刺し違えた人間がはびこっている昨今、串のような人間たちは目立つことなく人のために働いて暮らしています。彼らこそ人と人、いや地球上のすべての生き物をたちを繋ぐキーパーソンであり、人知れずこの世界を支えているのです。」
「は… はい。」
串たちは、焦げた頭でつんつん踊りながら、串入れの中で歌いはじめました。
♪串がなけりゃバンバ この世はバラバランバ 串カツおでんにヤキトリ メザシギンナンダンゴもバラバラ ヤリバヤリバ ウナギ蒲焼肝焼シシカバブー ホラ一丁 もう一丁 バンバ・バンバ バンバ・バンバ…
どっかで聴いたことある曲ね。しばらくすると今度は、とんがり頭をくっつけあって、メリー・ゴー・ラウンドのようにぐるぐる回りはじめました。
♪く~し~はエ~ラい~ く~し~はつ~よい~ 串で刺~せば~世界はひ~と~つ~
…これってディズニー・ランドの『イッツ・ア・スモール・ワールド』みたい!
「よわこさん、どうかあなたも将来、串のような立派な女性を目刺してください!…以上、NPO法人『串で繋ごう、世界の絆の会』からの提案でした。」…そう言うと、串たちはつぎつぎと串入れから飛び出し、並んで歌いながら店を出てゆきました。どうやら、これから銀座通りをデモ行進するらしいです。
「よわこ~、早く食べないと帰るわよ。」母の声にハッと気がつくと、ふたりともすっかり食べ終わって帰り支度してました。やれやれ!
なんか、、、やってらんない。
父も母も、このごろshiroのサイトばかりいっしょうけんめいで、よわこのサイトは無関心。
お母さん、ツイッターで先に日記のネタつぶやかないでくれる?
フェイスブックやる前に、自分の部屋を掃除してくれない?
なんでも「いいね!」で片づける、あのお手軽なかんじ、、、ムカつくのはわたしだけ?
お父さんもお母さんも、今年もベランダのバラがつぼみをつけたの、知ってる?
なんか、、、ひさびさ、ぐれこ。
今日も、わたしはよわこです。
秋になりましたが、まだ暑いです。温暖化はだいじょうぶかしら。
お風呂にお湯を入れようとしたら、ちいさなクモが、バスタブのまんなかでダンスを踊っています。あぶないあぶない、もうちょっとで流してしまうところだったわ!
「クモさん、どいて。」「…今練習中なんだ。邪魔しないで!」 クモはそう言いながら、8本の脚を上げたり下げたり、右に行ったり左に行ったり、真剣な目つきでいっしょうけんめい踊りつづけています。でも、ちっとも上手にならないみたい…何度やっても脚と脚が絡まってしまいます。そのうちに、は~っと小さな糸を吐いて、まるまってしまいました。
「僕ってだめなクモ…ショウジョウバエを捕るの苦手だし。花は好きだけど虫はキライなんです。」「草食系なのね。」「はい。でも僕だって恋がしたい。結婚したいし子どもも欲しいけど、求愛のダンスもできない…嫌われるに決まっています。」「ダンスじゃなきゃダメなの?もっと得意なことは?お料理とか」「だめ。食べ物の好き嫌い激しいですから。」
うーん、なかなか困ったクモさんね!でもよく見ると、黒くて頭とお尻に白いすじが入ってて、ちょっと可愛い。アダンソン・ハエトリという種類だと、あとで日本ハエトリグモ研究センターのサイトを見て知りました。
「ジョロウグモたちは、彼女の背中をさすってマッサージをするそうです。交尾のとき、そうしないと女の子に食われちまうんです。」 えっ!クモの男の子も、生きるのタイヘン!わたしはかわいそうになって、何か手伝ってあげたいと思いました。…そうだ!音楽があると踊れるかも。
風呂場にパソコンを持ってきて、youtubeを検索して、マイケル・ジャクソンを流してみました。けれど、クモはリズム音痴で踊れませんでした。『サタディ・ナイト・フィーバー』はどうかしら…やっぱりリズムが合いません。『踊るマハラジャ』もだめです。レディ・ガガもスヌープ・ドッグもニルヴァーナも、ブラック・サバスもケツメイシも、フレッド・アステアもチャイコフスキーも、どれもだめ。『スパイダーマン』のテーマも、ノれませんでした…。
だんだんめんどくさくなってきて、あきらめかけたところで、「そうだ、民謡!」と思い、よくわからないまま検索して出てきたのが浜口庫之助さん作詞の『有難や節』。
金がなければくよくよします 女にふられりゃ泣きまする
腹が減ったらおまんま食べて 寿命尽きればあの世行き
ありが~たや ありがたや~
ありが~たや ありがたや~
これって民謡?ふざけてるようで、悲しい歌ね。止めようとしたら、「待って!」 クモが叫びながら、ゆっくりと踊りはじめたではありませんか。ときどき脚拍子を入れながら、けっこう上手に踊っています。
近頃地球も人数がふえて 右も左も満員だ
だけど行くとこ沢山ござる 空にゃ天国 地にゃ地獄
ありが~たや ありがたや~
ありが~たや ありがたや~
6番まである長い歌を、ついに最後まで絡まずに踊りきることができました。
「ありがとう!僕やっと、自信がつきました。」「よかった。みんないっしょうけんめい生きているんだね。えらいわ。がんばってね。」 「はい!」 クモは片手(脚?)を上げ、ぴょーんとジャンプして、どこかに消えてしまいました。あのクモは、きっと彼女の前で上手に踊れたにちがいありません。
数日後、浴室で母の声が、「ぎゃああああ!!!!」
脱衣所にクモの子が大量発生してました。やれやれ!
今日も、わたしはよわこです。
もう5月の連休…ずっといそがしかったけれど、やっと日記が書けるようになりました。
今日までに、いろいろなことがありました。1ばんの事件は、なんといっても大地震です!
あの日、わたしは母の代わりに、おじいちゃんの家のお手伝いに行ってました。猫のクアチもいっしょです。突然クアチが「ウニャニャニャッ!」って叫んで、わたしの足にしがみついてきました。まもなく、食器棚のお皿がつぎつぎ宙を飛んで、冷蔵庫がドアをばたんばたん開けたり閉めたりしながら歩きだしました。床はぐにゃぐにゃのゴムみたい。おばあちゃんが助けをよんでいるし、いつのまにか寝たきりのおじいちゃんまでフラフラ歩きだすし、わたしはやっと地震だと気づいて、「みんな安全な場所にもぐって!」と叫びながら玄関のドアを開けたり、おばあちゃんといっしょにおじいちゃんをテーブルの下に潜らせたり、自分でもびっくりするくらい、てきぱき動き回りました。あんなにいそがしかったのは生まれて初めて。守るものがあると、怖い気持ちは吹き飛んじゃうみたい。でもあとでテレビを見たら、もの凄く怖くなりました。映画じゃなくて、こんなことが起こるなんて!…あの日、わたしの時間が止まりました。怖いことを『知らなかったわたし時間』が止まって、かわりに『知ってしまったわたし時間』が流れはじめたのです。これが大人になるってことかしら…。北の人たちは、もっともっと怖いに違いない。考えただけで、ドキドキしました。しばらくは心配でお風呂も入れず、寝るときもいつでも逃げ出せるように、いちばん好きなワンピースとソックスを履いて、カバンを抱いて寝ました。
そうそう、もうひとつ事件がありました。新学期の前日、「わーい、明日から高校2年生!」と言ってよろこんでたら、母が「なに言ってんの。あなたはずっと1年生よ。」と言うのです。「え…なんで!」「バーチャルだから、あなたは年をとらないの。『サザエさん』のワカメちゃんといっしょ。」ガーン!そ、そんな…。大人にならなくていいのはうれしいけれど、大人になれないのは悲しい!世界史だって、また『メソポタミア』からやり直しなんてウンザリ!わたしがショックを受けていると、ポケットからヤモリのゲコが出てきて言いました。
「だいじょうぶ。大人になるのと、年を取るのは別のこと。人は年を取らなくたって大人になれるし、反対に、年を取った子どもだっていっぱいいるじゃない。」
なるほど。言われてみれば父と母のお友達は、みんな子どもじみた人ばかりです。母もそう。いつも自分中心で、自分のことばっかり。まるで子どもだわ!「あたしもサザエさんといっしょ。ここにいれば年をとらないの。♪ラララのラ~」「……。」
『こどもの日』なんていらない。『大人の日』をつくればいいのに。やれやれ!