今日も、わたしはよわこです。
12月になると、ヨッパライ星人がうようよ。夜の渋谷は並木の電飾がピカピカきれいだけど、ビルの影、駅のホーム、電車の中、今日もどこかにヨッパライ星人が…。
ときにはしゃがんでいたり眠っていたり、倒れています。近づくと、ほえたり、泣いたり、暴れるので危険です!ヨッパライ星人の足は弾力性があるので、もつれながら歩きます。武器はアルコール火炎、さらに強くなるとエイリアン、またはゴジラと戦ったバイオ怪獣ビオランテのように、強酸性のゲロンパ体液を吐き出します。
異星人の監視を行う秘密組織MIB(メン・イン・ブラック)によると、ヨッパライ星人はヨッパライ語をしゃべるので、すぐ正体がバレます。
ヨッパライ語の特徴:
1. 同じ話をリピートする。
2. 人の話を聞かない。
3. ダ行がラ行に変換される。
うちの母も、しょっちゅうヨッパライ星人になります。母:「ねー聞いて、聞いて、聞いて、聞いて!聞いてったら~!」私:「…おとうさん。おかあさんが大声でさわいで、テストの勉強できないよ。」父:「さっきからおんなじこと言ってんの。聞かなくていいからイヤホンしてなさい。」 父はヘッドホンをして、お仕事してます。「聞いて、聞いて~!」 自分のことばかりひとりでしゃべって、母はグーグー寝てしまいました。母はヨッパライ星人になると、なんだか幸せそう。でも、父のご機嫌は悪くなるので、わたしはハラハラします。お酒が原因でリコンしたらどうしよう…。
次の朝、「今日は飲み過ぎないでね。酔っぱらって大声だすのは、見ていて恥ずかしいからやめてくださいね。」「ハイ。…頭イタイ。ごめんなさい。もうしません。」 父に言われて、母はめずらしくしんみょうです。が、夜になると…。
「たらいま~!よわこ~、帰ったわよ~!」「おかあさんたら、またそんなに飲んできて…だいじょうぶなの?」「らいじょぶ、らいじょぶ、酔ってなんかないよーら。」「うそばっかし。お酒クサーイ!おとうさんに怒られてもしらないから。」「♪らいじょーぶ!らいじょーぶらったらー!」 見ると、母が庭の柿の木に登って叫んでいます。「らいじょーぶらよー!おつきさまーー、よわこもー、おとうさんもー、みーんな、らーーーいすき!きゃっ、きゃっ、きゃー」
ちっともだいじょうぶじゃないみたい。だれかとめてください。やれやれ!