あちこたねぇ
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よわこの日記 ARCHIVE   Posted on 08 17th, 2008   Yowako  

よわこの日記 036
今日も、わたしはよわこです。
「海に行こう!」父と母に誘われましたが、わたしは「行かない」と答えました。だって、夏の海はキライ。砂浜は人がいっぱいでゴミだらけ。泳いだあと水着の中に砂がいっぱい入って、気持ち悪いんだもの。「そうか、しかたないな。小さな島のプライベート・ビーチに行くんだけど。」と父。「そう、大きなお屋敷のある島よね。」と母。え?もしかしてお金持ちのプライベート・ビーチ?それなら話は別。私の頭の中に、映画に出てくるような海辺の別荘が浮かびました。セレブたちが浜辺でシャンパンを飲みながら、生ハムとかキャビアとか食べてる…素敵!「絶対行く!」 わたしたちが着いたのは、千葉県の太海(フトミ)という漁港。ここは、つげ義春さんの『ねじ式』の舞台になったところだそうです。ひえ~こわい。メメクラゲに咬まれたらどうしよう…。本当に、こんなところにセレブのお屋敷があるのかしら…。
すぐ目の前に、こんもり木の茂った島が見えます。そこに、『名勝仁右衛門島(ニエモンジマ)』という看板がありました。真っ黒に日焼けしたおじさんが渡し舟を漕いで、5分もしないうちに上陸です。頭の上で、トンビがぴ~ひょろろ~と旋回してます。「こ、これが、お金持ちの島…?」 お土産屋さんに、ひじきや手ぬぐいやウツボのストラップが売ってます。「さあ、これを履いて。」と、渡されたのは『磯タビ』。なにこれカッコ悪い…ソックスの先がゴム製の足袋になってる。工事現場のおじさんが履くかんじ。セレブもこんなの履くの~?島のてっぺんにお屋敷がありました。この島は鎌倉時代から代々続く、推定38代目島主・平野仁右衛門さんの持ち物だそうです。なんのことはない、入場料払ってみんな泳ぎにくる遊泳場です。…やれやれ。プライベート・ビーチだなんて!父と母にまんまとノセられた…。
わたしはしかたなく磯タビ履いて、磯へ行きました。岩の上を歩くのに、たしかに磯タビは便利でした。水中メガネで海の中を覗いたら、びっくり!大きなタイが目の前を泳いでいきます!スゴイ!オカシラ付きだわ!すると父が、「ここにウニの団地があるよ~。」言われて見ると、岩にいくつも穴があって、真っ黒いウニがびっしり。その上を、小さなシマシマの魚(カゴカキダイ)や、赤い魚(ベラ)が泳いでいきます。フグもいます。オコゼやイカもいます。かわいい!まるで『ニモ』の世界!今度は母が、「見て見て!」 それはサファイアみたいに真っ青な小魚の群れでした。 うわーなんてきれい!うっとり!…夢中になって見ているうちに、セレブのこともメメクラゲのこともすっかり忘れてしまいました。一日中遊んで、 頭のてっぺんまで日焼けして、家に帰ったとたん、疲れてぐーぐー眠りました。あー楽しかった!
…書き忘れましたが、お昼のメニューは生ハムでもキャビアでもなくて、カレーライスとかけそばと、サザエ丼でした。