キャリアとメーカーが回収する使用済み携帯電話の量は1年間で約600トン。携帯電話やパソコンなど電子機器には貴金属が使われていて、1トンの携帯電話から300グラムの金が取れるらしい。ちなみに1トンの鉱石からは金は5グラムほど。年間、600トンの携帯電話のゴミ山から約6億円の金が採れることになる。
都市鉱山とか、循環型社会とか言われるゴミから資源を取り出すアイディアである。さらに最新技術が加わるとかなりの説得力をもつ。しかし、高度成長っ子として説得力ある話には必ず懐疑的になってしまう困った習性がある。現状の様々な問題は元々、素晴らしい未来のために考えられたアイディアの結論であることを忘れてはならない。予測のつかない未来への不安。その不安から我々は進化することを止められない宿命らしい。ならば、立ち止まって携帯電話600トンのゴミ山を想像してみたらどうだろうか?たとえば、『イマジン』の着メロが捨てられた携帯電話のゴミ山から一声に鳴り出す。 ♪ Imagine there’s no heaven 想像して、天国はないって / It’s easy if you try やれば簡単 / No hell below us 下には地獄はなく / Above us only sky 上には空があるだけ / Imagine all the people 想像して / Living for today…. みんなが今を生きているって… ♪
おまけLINK : 映画『バック・トー・ザ・フューチャー』のラスト。ゴミ箱からバナナの皮とビールの飲み残しをタイムマシーンの燃料にしていたのを思いおこす。