あちこたねぇ
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宮原芽映
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おでん戦争

よわこの日記 ARCHIVE   Posted on 02 02nd, 2008   Yowako  

よわこ D019
今日も、わたしはよわこです。
今夜はおでん作りに挑戦です。何入れようかな…。「何が好き?」父に聞いたら、「ちくわぶ」と言いました。母に聞いたら「ジャガイモ」と言いました。すると、「ジャガイモは、汁が濁るから入れたくない。」と父が言いました。母は「ジャガイモ入れないおでんなんて、つまらない!」と言い張りました。…どうしよう、このままでは喧嘩になってしまいます。わたしは野球部のナガクボ先輩に相談することにしました。先輩はおでんの達人と言われています。メールしたら、すぐに返事がきました。「ジャガイモはよく洗って、皮付きのまま煮ると、汁が濁らなくていいよ。食べるとき竹ぐしで皮を剥くと、するっと剥けるよ。」… なるほど!さすがはナガクボ先輩…。これでもう安心です。
ところが。鍋の中でおでんが喧嘩を始めたから、さあ大変!大根が「重たいから荷物どけてよ!」と餅入り巾着に文句を言い、昆布が玉子に向かって「あんた目立ちすぎよ。」と言うと、「おだまり!根性のねじれたやつ!」と玉子が返します。ちくわはちくわぶに「肖像権の侵害だ!」と抗議するし、「筋を通せ」とスジ…。「まあまあ」と仲裁に入ったコンニャクに「うるさい、このタコ!」とハンペンが言ったものだから、鍋の中は大乱闘。真っ赤になって怒ったタコが、揚げボールを投げつけると、コンニャクに跳ね返ってゴボウ巻きに命中。「な、なにをする!」と、今度は隣にいたライバルのイカ巻きと取っ組み合いです。「おいどんも加勢するでごわす。」出てきた薩摩揚げに、「ひっこんでろぃ田舎もん、こちとら江戸っ子でぃ!」と厚揚げ。「なにいってんのよ、あんた中国産大豆でしょ」米国産のウインナー巻きが言ったので、「中国産いわしのどこが悪いっ!」とツミレも激怒し、「これでもくらえ!」バクダン落とし合って、ついに戦争が始まりました。膨らんだガンモドキは、気球になって鍋から亡命しようとしています。
「いい加減にしなさい!」わたしは火を消して怒鳴りました。「こんなに喧嘩してたら、美味しいおでんはできないわ!」みんなしーんとなりました。「あなたたちは、この先ずーっとマズイおでんとして歴史に残るのよ。それでもいいの?」…ちくわがピーと鳴って、小さくなりました。ガンモドキも、シュンとしぼみました。「みんな仲よくしようね。」おでんたちが頷きました。…やれやれ、世話のやける人たち!けれど、今度こそもう安心。味が混ざって、美味しいおでんの出来上がり。さあ食べようと蓋を開けたら……ガーン!ジャガイモ入れるの忘れた。

満月に願いを

よわこの日記 ARCHIVE   Posted on 01 20th, 2008   Yowako  

よわこ D019
今日も、わたしはよわこです。
「満月に向かってお財布を振ると、お金持ちになれるんだよ。」…母のお友達のえりこさんが教えてくれました。
…ほんとうかしら?貯金通帳とかキャッシュカードでも?TSUTAYAのカード振ったらポイントたまんないかな…。おじいちゃんが頭振ったら髪の毛生えたりして…うふふっ!グーグルで月齢を調べて、わたしは満月の晩、お財布を持ってベランダに出ました。けれど、雲に隠れて月は見えませんでした。ふと足もとを見ると、猫のクアチがご飯のお皿を持って立っています。食いしんぼうのクアチは、お皿を振るつもりです。「出ないなー」クアチと一緒に月の出るのを待ちました。やがて、お隣の木のてっぺんから真っ白な満月が顔を出しました。「お金持ちになれますように…!」わたしは月に向かってお財布を振りました。クアチもお皿を振りました。しゃかしゃか、しゃかしゃか…気のせいか月が動いた気がします。もう一度振ってみよう。「お金持ちになれますように…!」するとやっぱり。月が大きくなってるではありませんか!「おもしろーい、打ち出の小槌みたい!」しゃかしゃかしゃかしゃか…わたしは夢中になって振りました。マラカスやってるから振るのは得意です。…満月はずんずんずんずん大きくなって、まるでシュレックに出てくるお月様くらいになりました。ピッカピカ輝いて、最新のCGか魔法みたいにきれい!なんだか夢がほんとうになりそうな気がしてきたわ…。ところが。見ると玄関の前で、父と母もお財布を振っています。お隣の窓では、お隣の家族が。その隣も、隣の隣も、隣の隣の隣も、そのまた隣のマンションも、コンビニも、高層ビルも、町中の窓という窓で、誰かがお財布を振っていたのです。月はかわいそうに、どんどん膨らんでおっこちそう…。みんなやめて!月が破裂しちゃう!わたしは月に向かって叫びました。「お願い、元に戻って!」…すると月は元の大きさに戻りました。あーよかった。やれやれ。
その後、えりこさんがお金持ちになったという話は聞いていません。うちの両親もお隣も。それってわたしのせい?検索したら、次の満月は10月15日です。

整骨院デビュー

よわこの日記 ARCHIVE   Posted on 01 20th, 2008   Yowako  

よわこ D018
今日も、わたしはよわこです。
朝起きたら、右腕が痛くてたまりません。…満月の夜に、お財布をいっしょうけんめい振り過ぎたからです。学校を休んで、母が通ってる太尾町整骨院に行きました。「よわこさん、どうぞー」名前を呼ばれて治療室に入りました。ピンクのマッサージ台がずらりと並んで、白いカーテンで仕切ってあります。先生は男の人ばかり。みんなかっこいい!映画スターみたい!どうしよう、ドキドキしてきたわ…。ロバート・デ・ニーロそっくりな院長先生が、「何をしたの?」と聞くので、「マラカスの練習」と答えました。…嘘ついてごめんなさい…。「よわこちゃん、マラカスやってんだ。変わってるねー。」デ・ニーロ先生は、ニコニコしながらカルテを書きました。「お母さんは元気?相変わらず木登りしてるのかな?」「う……元気です。」そうだった、母は酔っ払って公園の木に登って腰痛になったんだわ。母親は酔って木登り、娘は満月に財布の振りすぎなんて、あー恥ずかしい、カルテに書かれなくてよかった…。さいわい腕は炎症を起こしていませんでした。けれど、肩こりがひどいのでマッサージを受けることになりました。近頃は小学生でも、肩こりの治療にくるそうです。まず最初に電流でツボを刺激します。背中と腕に吸盤のついたコードをいっぱいつけられ、まるで「バイオ・ハザード」のミラ・ジョボビッチみたいです。次に全身マッサージ。その次はローラーという機械の上に寝て、背中をゴリゴリマッサージ。最後に25°に反ったボードに乗って、アキレス腱と膝の裏を伸ばして終わり。患者さんは、みんな気持ちよさそうに帰っていきます。ところが…「よわこちゃん、ガチガチに凝ってるねー。しばらくは通ってくださいね。」「…はい。」…凝ってたのは、お財布振ったせいではありませんでした。マッサージを担当した先生が、今度はジョニー・デップそっくりのハンサムな人だったからです。…ジャ、ジャ、ジャック・スパロウに背中を押されてるなんて!…心臓が飛び出しそうなくらいドキドキして、息が止まりそう!頭の中に海賊船やサルやタコ船長が次々出てきて、わたしは嵐の海に放り出され溺れ死ぬかと思った。マッサージが終わったときには、からだじゅう硬直して冷凍のお肉みたいでした。あーくたびれた。やれやれ。…気がついたら、腕の痛みはすっかり治ってました。

父とダイハード

よわこの日記 ARCHIVE   Posted on 01 12th, 2008   Yowako  

よわこ D017
今日も、わたしはよわこです。
あっという間にお正月は終わり。しーんと静かだった町に車が走りだして 、道を歩く人は普段着に戻りました。
元日はサンザンだったけどカラスのお陰で風邪を引かず、家族そろって大鳥神社に初詣。おみくじを引いたら、ガーン。…凶が出た。だけど「これからよくなるってことさ」と父が言ってくれたので、ホッとしました。翌日は母の実家へ行っておじいちゃんからしっかりお年玉貰いました。さっそく買い物に行こうと思って友達に電話したら、同級生のうらこちゃんは彼氏とデート、純子ちゃんもマイちゃんもデートですと。ちぇ。みんな電子レンジでチンみたいに、簡単に彼氏ができてしまうから不思議。わたしには彼氏がいません。しかたないので、家で父と一緒に「ダイ・ハード」のDVDを1から4まで見て過ごしました。ゲームみたいにバンバン撃ち殺す映画は好きじゃないけど、ブルース・ウィリスは素敵!友達はみんなおじさん臭いと言いますが、わたしは好き。6歳のとき初めて映画館で「フィフス・エレメント」を観たとき、ストーリーは忘れたのに「ブルース・ウィリスと結婚したい」と思ったのはよく憶えてます。父は「ブルームーン探偵社」が大好きだったそうです。父はとっても怖い顔して見てます。映画を見るときはいつもそう。シリアス物でもコメディでも、真剣そのもの。まるで両目からウルトラマンのスペシウム光線を出してるんじゃないかしらと思うくらい。きっと映像の仕事をしているからです。わたしも真面目に見よう…と思ったら、突然ゲラゲラ大笑い。ああ、びっくりした。わたしは1と3が好きでした。悪役の人が、ほんとうはいい人みたいだったから。4は刑事ジョン・マクレーンが、娘の服を脱がせようとしたボーイフレンドを車から引きずり降ろすシーンで始まります。娘が心配で、彼はいつもパトカーで見張っていたのです。もしもボーイフレンドができたら、わたしの父もこんなことをするのかしら…こっそり父を見たら、相変わらず怖い顔です。うふふ。全部見終わると、さすがに疲れてぐったり。洗面所に行ったら、タオルが新しくなってました。お正月に合わせて、母がアフタヌーン・ティーで買ってきたのです。わーいわーい、新しいタオル、顔を洗って拭いたらフカフカで気持ちいい!父はグレー、母はピンク、わたしは水色、それぞれチェックのおそろいです。3枚並んでかけてあると、色合いがとってもいい感じ。ところが、ふいにこんな事を考えたのです。「いつかお嫁に行ったら、わたしのタオルだけなくなってしまうんだわ」…そうしたら急に胸がじーんと痛くなって、洗面台の前でしばらく泣いてしまいました。…やれやれ、こんなわたしにもいつか彼氏ができるのかしら。

よわこ D016
今年も、わたしはよわこです。
元日は2階の窓拭きをしました。暮れにするつもりでしたが、風邪を引いてしまったのです。「奥様は魔女」なら口を動かすだけで窓はピカピカ。わたしはサマンサじゃないから、クリーナーの泡を吹きかけて乾いた布で磨きます。ガラスの表面に小さな虹ができてきれい。ところが……、あ。古いサッシのゆるんだ鍵が勝手にかかってしまい、わたしはベランダに閉め出されてしまいました。どうしよう…ガラスを叩いてみましたが誰も来ません。おとなりは初詣で留守みたい。家には父も母もいるはずですが、鍵がひとりでにかかるなんて誰が考えるでしょう。…ケータイ持ってくればよかった。ポケットにはキャラメルが1個あるだけ。誰かが見つけてくれるまで、食糧はこれっきりです。「白雪姫」だったら、動物たちが助けに来てくれるのに…。するとガラス越しを猫のクアチが歩いてきました。「クアチ、おりこうさんだから、誰か呼んできて。」クアチはすぐ目の前であくびをしました。知らんぷりで片脚をあげ、お尻を舐めてすたすた行ってしまいました。うー、やっぱりおまえはおバカさんだわ!「Dr.ドリトル」じゃあるまいし、動物と話すなんてしょせんおとぎ話。こうなったら飛び降りるしかないかしら。まるでフック船長に追い詰められた「ピーターパン」のウェンディだわ。手すりの下を見たらワニ…じゃなくてとなりの猛犬がいるのでやめました。あーあ、「ジャンパー」なら瞬間移動できるのに…。陽が傾いて寒くなりました。くしゃみがひとつ出ました。わたしはこの世界にひとりぽっち。「アイ・アム・レジェンド」です。ガラスの外から見ると、自分の部屋は知らない人の部屋みたいでした。わたしは死んだ女の子で、あの世から忘れ物を取りに戻ってきた感じ。机にはTSUTAYAで借りてまだ見てない「ダイ・ハード」の1から4が積んであります。もしも死んでしまったら、あれはどうするんだろう。いいえ、わたしがいなくたって世界は何もなかったように回り続けるんだわ。わたしは「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」のように、宇宙に飛ばされたライカ犬のことを考えました。それに比べたら真冬のベランダにいることなどなんでもない…と思ってみたけどやっぱり寒い。おなかもすいてきた。ポケットのキャラメルを食べようとしたとき、誰かと目が合いました。…カラスです。手すりに止まってじーっとキャラメルを見てます。「おなかすいたの?」カラスは黙って首をかしげています。こんなに近くでカラスを見たのははじめて。真っ黒い羽が紫にも緑にも光って、すごい迫力。ダースベイダーみたい。「スター・ウォーズ」のダースベイダーは悪役だけど、ほんとうはルークの父親で最後はいい人に戻るんだっけ。「これあげたら、助けてくれます?」…キャラメルを差し出したとたん、ぱくりとくわえてバサバサ飛んでってしまった。うー薄情もの。やっぱりダースベイダーは悪い奴だわ!するとまもなく、大勢の仲間を引き連れて戻ってきたではありませんか。助けてくれるのかと思ったけどちがうみたい。キャラメルをもっと出せと言ってるのかも。気がつくと手すりにも屋根にも電線にもカラスがびっしりとまって、わたしは真っ黒な集団に取り囲まれていました。これじゃヒッチコックの「鳥」だわ。も…もしかしてわたしを食べる気?! キャーー!カラスたちは一斉にギャアギャア啼きだしました。
「正月早々うるさいわねー、なんなのー」2階に見にきた母に発見され、やっと自分の部屋に戻ってこられました。やれやれ、ずいぶん遠くまで冒険してきた気分。窓拭きって命がけなのね。今思うと、カラスはほんとうに助けにきてくれたのかもしれない。真実はわからないけど、わたしはそう信じることにしよう。今度から窓拭きするときは、ケータイとキャラメルを忘れないようにします。

クリスマスの贈り物

よわこの日記 ARCHIVE   Posted on 12 24th, 2007   Yowako  

よわこ D015
今日も、わたしはよわこです。
幼稚園のとき、先生が言いました。「みなさんはサンタクロースのおじいさんに何をお願いしますか?いちばん欲しいものを絵に描いてみましょう。」そして真っ白い画用紙が一枚ずつ配られました。うーん…わたしは困ってしまいました。絵を描くのは苦手だし、欲しいものがたくさんありすぎます。たったひとつを選ぶなんて、ムリ。まるでデパートをまるごと持ってきて、この中でひとつだけ欲しいものを選びなさいと言われているよう。まわりのおともだちを見ると、みんな迷わず描いてるみたいです。お人形やグローブ、ファミコン、安室奈美恵のCD、携帯電話、コマツのブルドーザーを描いてる子もいました。すごいなあ。となりの恵太くんは、メルセデスベンツのSLRでした。わたしの画用紙は、真っ白なままです。「よわこちゃん、何もないの?何でもいいのよ、欲しいものなら。」先生に言われましたが思いつきません。どうしよう、早く描かないと制限時間がきてしまいます。時間を守れない子はサンタクロースから何も貰えないんだよ…と、まるでトナカイにせかされてる気分でした。しかたないから、グレーのクレヨンで「白い箱」を描きました。これは「星の王子さま」で覚えた方法です。ただの白い四角い箱に見えるけれど、その中にはお人形やお菓子やきらきらしたネックレスや指輪など、きれいなものがいっぱい詰まっているのです。先生はへんな顔して眺めてましたが、わたしは満足でした。だってへたくそなお人形描くよりこの方がずっと素敵だし、欲しいものを全部入れられるんだもの。わたしにとっては何より豪華な、真っ白い「魔法の箱」だったのです。
クリスマスの朝、目が覚めると枕元に赤いリボンの四角い包みが置いてありました。わたしはどきどきしました。ところが… ガーン!うそ!なにこれ、信じられない…… 豆腐でした。それは、いつものスーパーよりちょっと高級な三越のお豆腐。おとうふに赤いリボン?うー、うー、うちの親ったら!真っ白い魔法の箱が、豆腐にしか見えなかったの?! たとえ不細工でもお人形を描けばよかった…後悔してもあとのまつりでした。やれやれ、先生が親に絵を見せてたなんて。最初から言ってくれればいいのに。…サンタクロースはこの世にいないと信じたのは、あのとき以来です。

ついに文化祭デビュー

よわこの日記 ARCHIVE   Posted on 12 08th, 2007   Yowako  
今日も、わたしはよわこです。
文化祭が終わりました。この日のために特訓したマラカスを披露するので朝からどきどき…母が見に来るし父がビデオ・カメラを回すと言うので、ハリキってしゃかしゃかするつもりでした。ところがエガワ先輩が風邪で欠席、代わりにやって来たのはなんと!…「蜂のギター」と言われる伝説の名ギタリスト、いまみち先輩でした。先輩は「よわこちゃん、すもこんざわら~よろしくね。」と優しく言ってくれたけれど、始まったとたんまるで別の曲。「スパイ大作戦」みたい、かっこいい!…うー。わたしはいっしょうけんめい入ろうとしましたが、全然入れません。うー、うー。恥ずかしくて、宇宙の彼方まで飛んでってしまいそうでした。お客さんは大喜び。いまみち先輩ありがとう、蜂のギターシビレました、恐れ入りました。よわこはまだまだ修行が足りません…。家に帰ってしょんぼりしてたら、久しぶりにヤモリのゲコが登場。ゲコ曰く、今日の格言「明日の恥は今日のうちにかいておけ」ですと。やれやれ…、先は長そうだ。

のげ

よわこの日記 ARCHIVE   Posted on 11 19th, 2007   Yowako  

よわこ D014
今日も、わたしはよわこです。
母と中川五郎さんの串焼ライブは、おかげさまで大入満員でした。母は先週からずっと咳が止まらなくて、お医者に行って薬飲んでもハチミツ大根飲んでもお酒我慢しても止まらなくて、「今日はタンバさんに代わりに歌って貰うわ、ゴホゴホ…」なんて言ってたのに、いざ始まったらとっても楽しそうに歌っているのでホッとしました。お客さんの拍手が何よりの薬なんですと。…やれやれ、心配するんじゃなかった。タンバおじさんのギター、かっこよかった…うう、よわこもがんばります。中川五郎おじさんと、ギターの伊東正美さんも素敵でした。途中で五郎おじさんのギターのピックアップマイクが外れてしまって音が出なくなり、PAをやっていた父があれれ~?って顔したけれど、五郎おじさんは慌てることもなく皆の前に出てって、肉声で歌い始めたのです。わたしだったらきっとドキドキしてしまうのに、すごいなあと思いました。へまさんのお父さんやイェンセンさんが来て下さいましたが、知らない大人の人ばかりで最初はちょっと怖かった。でも従姉のマホねえさんがいてくれて心強かったです。それにてっぽうの女将さんが「よわこちゃん、いらっしゃい」って優しく言ってくれて、大将の作った美味しいモツ煮を出してくれたら、嬉しくって急にみんな優しい人に見えた。串焼いっぱい食べて帰りました。横浜の野毛は、細い路地に古そうな飲み屋さんのネオンがぎゅうぎゅう並んで所々のら猫がいて、なんだか昔の日本にいるみたい。外は寒かったけど、あったかい夜でした。