あちこたねぇ
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よわこ生還

よわこの日記 ARCHIVE   Posted on 09 08th, 2008   Yowako  

よわこの日記 038
今日も、わたしはよわこです。
アフリカから、母と一緒に無事帰ってきました。東京は暑い…です。蒸し暑いです!日本に帰って、はじめて美味しいと思ったのは麦茶でした。ぐびぐび…ふう。
空港に迎えにきた父が、びっくりして「ふたりとも象みたいだ」と言いました。真っ黒に日焼けした上に、お肌が乾燥してガサガサだったからです。黒い人たちのツヤツヤしたきれいな肌は、きっとアフリカの太陽に、ふさわしくできているのだと思います。とにかく生きて帰れてよかった…!
パソコンを開いたら、母は新しいメールが50通もたまっていて、「あーたいへん。返信しなくちゃ!」と大騒ぎ。わたしのは、1通もありません。わたしって、友達がいないのかも……。気がついたら猫のクアチがずっと足元にくっついたまま、はなれようとしません。そうか、クアチはわたしの友達。淋しかったんだね、ごめんね。
次の日学校に行ったら、担任のオダワラ先生が「風邪で休んだのに、おまえはなんでそんなに日焼けしてるんだ?」
正直に話したら怒られて、罰としてナミビアの感想文を宿題に出されてしまいました。 やれやれ。
…そんなわけで、次回からロンドン経由ナミビア旅行の感想文を書きます。

よわこアフリカへ

よわこの日記 ARCHIVE   Posted on 08 25th, 2008   Yowako  

よわこの日記 037
今日も、わたしはよわこです。
明日から母はアフリカへ行きます。ナミビアという砂漠の国だそうです。
「おかあさん、気をつけていってらっしゃい。」
「なにいってんの、あんたも行くのよ!」
「ガーン!…学校はどうするの?」
「そんなもん、帰ったらいつでも行けるでしょ!」うっそ~。なんて母親だ!
やれやれ。ナミビアってどんなところだろう。
『ナミブ』とは、なんにもないという意味だそうです。
生きて帰ってこられるかしら…

そんなわけで、よわこの日記はしばらくお休みです。父とクアチはおるすばん。しばらく会えないと思うと、見慣れたおうちが、なんだかとってもいとおしい。おみやげ買ってくるから待っててね。…うるる。

では、行ってきます…みなさまお元気で。

よわこ式リゾート

よわこの日記 ARCHIVE   Posted on 08 17th, 2008   Yowako  

よわこの日記 036
今日も、わたしはよわこです。
「海に行こう!」父と母に誘われましたが、わたしは「行かない」と答えました。だって、夏の海はキライ。砂浜は人がいっぱいでゴミだらけ。泳いだあと水着の中に砂がいっぱい入って、気持ち悪いんだもの。「そうか、しかたないな。小さな島のプライベート・ビーチに行くんだけど。」と父。「そう、大きなお屋敷のある島よね。」と母。え?もしかしてお金持ちのプライベート・ビーチ?それなら話は別。私の頭の中に、映画に出てくるような海辺の別荘が浮かびました。セレブたちが浜辺でシャンパンを飲みながら、生ハムとかキャビアとか食べてる…素敵!「絶対行く!」 わたしたちが着いたのは、千葉県の太海(フトミ)という漁港。ここは、つげ義春さんの『ねじ式』の舞台になったところだそうです。ひえ~こわい。メメクラゲに咬まれたらどうしよう…。本当に、こんなところにセレブのお屋敷があるのかしら…。
すぐ目の前に、こんもり木の茂った島が見えます。そこに、『名勝仁右衛門島(ニエモンジマ)』という看板がありました。真っ黒に日焼けしたおじさんが渡し舟を漕いで、5分もしないうちに上陸です。頭の上で、トンビがぴ~ひょろろ~と旋回してます。「こ、これが、お金持ちの島…?」 お土産屋さんに、ひじきや手ぬぐいやウツボのストラップが売ってます。「さあ、これを履いて。」と、渡されたのは『磯タビ』。なにこれカッコ悪い…ソックスの先がゴム製の足袋になってる。工事現場のおじさんが履くかんじ。セレブもこんなの履くの~?島のてっぺんにお屋敷がありました。この島は鎌倉時代から代々続く、推定38代目島主・平野仁右衛門さんの持ち物だそうです。なんのことはない、入場料払ってみんな泳ぎにくる遊泳場です。…やれやれ。プライベート・ビーチだなんて!父と母にまんまとノセられた…。
わたしはしかたなく磯タビ履いて、磯へ行きました。岩の上を歩くのに、たしかに磯タビは便利でした。水中メガネで海の中を覗いたら、びっくり!大きなタイが目の前を泳いでいきます!スゴイ!オカシラ付きだわ!すると父が、「ここにウニの団地があるよ~。」言われて見ると、岩にいくつも穴があって、真っ黒いウニがびっしり。その上を、小さなシマシマの魚(カゴカキダイ)や、赤い魚(ベラ)が泳いでいきます。フグもいます。オコゼやイカもいます。かわいい!まるで『ニモ』の世界!今度は母が、「見て見て!」 それはサファイアみたいに真っ青な小魚の群れでした。 うわーなんてきれい!うっとり!…夢中になって見ているうちに、セレブのこともメメクラゲのこともすっかり忘れてしまいました。一日中遊んで、 頭のてっぺんまで日焼けして、家に帰ったとたん、疲れてぐーぐー眠りました。あー楽しかった!
…書き忘れましたが、お昼のメニューは生ハムでもキャビアでもなくて、カレーライスとかけそばと、サザエ丼でした。

よわこのうた

よわこの日記 ARCHIVE   Posted on 08 06th, 2008   Yowako  

よわこの日記 035
今日も、わたしはよわこです。
ナスおじいちゃんから、お手紙もらいました。 「拝啓 先日は、浅草見物にお付合い下さり有難う。御礼に『よわこのうた』を書いたので、同封致す。御家族の皆々様、御達者で ナス」 よわこのうた?…ど、どんな?……なぜか17×21字の原稿用紙に、毛筆で、こんな歌詞が書いてありました。


 よわこのうた 『明日が早くくればいい』

一、 口をとがらし よわこは唄う
   明日が早く くればいい
   お日さま西から昇ったら
   よわこがつよこに なれるかも

二、 目覚めたその日も やっぱりよわこ
   明日が早く くればいい
   銀座 渋谷に 六本木
   ひとりうきうき 歩きたい

三、 夏空見上げて よわこは唄う
   明日が早く くればいい
   お日さまよりも お月さま
   秋のおしゃれがしてみたい

四、 宵の明星に よわこは唄う
   明日が早く くればいい
   張り手 目つぶし 羽交い絞め 
   四十八手の 夢をみた

五、 夢でもよいから よわこは唄う
   明日が早く くればいい
   ライブ 芝居に コンサート 
   やさしい母に はげまされ

六、 夜更けに目覚めて よわこは唄う
   明日が早く くればいい
   地球温暖 すっごく変よ
   つくつくぼうしの声枯れて

なななななんじゃこりゃ …は、羽交い絞め?これがわたしのうた? 母に見せたら、「あら。いい歌詞じゃない~」だって!やさしい母なんて、おせじが書いてあるからだわ! 「せっかくだから、曲を募集したら」と父。 「これには音頭がぴったりだ。」 …やれやれ。わたしは、もっとかっこいいのがいいです。 お手紙の中から、写真が出てきました。裏に、「追伸 アップル社の位牌を購入。今度メールを送信致す。」 見ると、ナスおじいちゃんがiPhoneもって、ニコニコ笑ってました。

お盆のこころがけ

よわこの日記 ARCHIVE   Posted on 07 26th, 2008   Yowako  

よわこの日記 034
今日も、わたしはよわこです。
親戚のナスおじいちゃんが、ニイガタから遊びに来ました。ナスおじいちゃんは、お行儀にうるさい人だそうです。怒られないように、キチンとしなくては…。
「おじいちゃん、よくいらっしゃいました。暑くて大変だったでしょう。」「あちことねえ。それより、昨今の若者は感心じゃのう。電車乗ったら、みな行儀がええんで、びっくりしたわい。」「ええっ?ほんとうに?」 …おじいちゃんがそんなこと言うなんて、意外だわ!「こっちは7月がお盆じゃもんなあ。みーんな位牌を胸に、先祖の霊にお祈りしておった。いやー感心感心、ええ心がけじゃ!」 イハイ?… それって、新しい流行?スピリチュアルの一種かしら?
次の日、おじいちゃんと一緒に電車に乗ったら、「ほれ、見てみい。」 ……なあんだ!イハイの正体は、ケータイでした。向かいのシートに座った人たちが、みーんなケータイに目を落としています。言われて見ると、位牌を手に持って、お祈りしてるみたい。やれやれ、おじいちゃんて、面白いこと言うのね!うふ。めんどうくさいから、話をあわせておこうっと。「今は、アップル社のお位牌が人気だそうです。」「ほう。わしもそれにしようかの。」それから二人で浅草見物して、雷おこしを食べました。帰りの電車の中で、「おじいちゃん、おつかれになったでしょう?」「あちことねえ。楽しかったわ。ありがとさん。」
ああ、よかった!隣に座った男の人が、iPhoneでメールを打っています。まだ慣れない手つき…。わたしは、なにげにディスプレイをのぞきました。すると、こんな文面が目に入りました。「天国のおばあちゃんへ 今年も会いに来てね。待ってるよ。 タロウ 」 …げげ。本当に、ご先祖様に送信してました。

スパゲッティ四重奏

よわこの日記 ARCHIVE   Posted on 07 18th, 2008   Yowako  

よわこの日記 33
今日も、わたしはよわこです。
人生ちょうどよくいかない話のつづき。
「ベーコンのクリームソース・スパッゲッティが食べたい」 と父が言うので、今夜はスパゲッティ作りに挑戦です。
♪らんらんらん、戸棚を見たら、封のあいた乾麺が4袋ありました。ディチェコ13番、オペラプリマ13番、バリラ5番と、アルチェネロ・キタッラ9番、ぜんぶ1人前には足りません。どうしよう……… えーい!一緒にゆでちゃえ!クリームソースで和えてしまえば、わかんないわ! さっそく料理に取りかかりましたが、さあ大変。ゆで時間が、ぜーんぶ違います。バリラ 5番が「8分!」と言うと、ディチェコ 13番は「11分ゆでなきゃだめ!」って主張するし、同じ13番のオペラプリマは、ソプラノで♪ 「あたしは10分よホホホォ~~」とカデンツァを歌い、アルチェネロ・キタッラも、負けずにギターを弾きながら井上陽水を歌いはじめました。♪ 「背中まで45分~、お腹まで9分~」 …なんて騒々しい!たかが0.何ミリくらい違ったって、いーじゃない!…けれどスパゲッティの場合、そうはいきません。みんなワガママで、人間関係と同じくらいむずかしいのです。しかたないので、ちょっとずつ時間をずらして鍋に入れました。ところが、太いの細いの、硬いの柔らかいの、断面が丸いの四角いのが絡みあって、スゴイことに…。「まるで、おなかの中で喧嘩してるみたいだ」 食べ終わった父が言いました。
あー冷や汗びっしょりだわ。お風呂に入って髪洗おうっと。すると今度はシャンプーが…… 戸棚をあけたらリンスばっかり、シャンプーが1本もありません。母が試供品のシャンプーをもらってくるのですが、必ずリンスとセット。なぜかいつも、シャンプーが先になくなります。おかげで棚の中は、相棒のいなくなったリンスがずらり。グレープフルーツの香り、フローラルの香り、ローズの香りに、バーヴェナの香り…ぜーんぶ4分の1 くらい残っています。ためしにブレンドしたら、クリームイエローとオレンジとピンクとグリーンが混ざって、スゴイ色と匂いになりました。 うえ~。「おかあさん、シャンプーなくなったよー!」 母が持ってきたのはヴィダル・サスーンの、ま、またしてもリンスとペアー。
…やれやれ。麺とシャンプーは、計画的に!

よわこの日記
今日も、わたしはよわこです。
これといって書くことがありません。
これといってすることもありません。
何かしてないと、時間をムダにしてるって思うのは何故だろう?なんにもしないのって素敵なのに。…とはいえ、なんにもしないのってむずかしい。期末テストの心配したり、用がないのについパソコン開けたり、メールがきてるとすぐ返信しなきゃって思う。たまにはサボってもいいのにな…。
母が言いました。
「若いころは時間がジャブジャブ流れてるけど、すくいあげるコップが足りない」んだって。「じゃあ、年とったら?」って聞いたら、「コップがたくさんあるのに、時間が足りない」 …やれやれ、人生ってちょうどよくいかないのね!
わたしのコップは1個あればいいです。お気に入りの1個、おばあちゃんになるまで使える丈夫なやつ。そんなコップが見つかるだろうか…ぼんやり考えてるうちに、一日が終わってしまいました。
父が言いました。
「夜は暗く、アスファルトは冷たい、、、 これといって、何も起こらない 明日につづく」

…こんな日も好き。

カタルシス

よわこの日記 ARCHIVE   Posted on 06 25th, 2008   Yowako  

よわこの日記 031
今日も、わたしはよわこです。
山手線の車内テレビで、猫のメイクをした女の人が、くるくる回って踊っています。ミュージカルのCMね…。ぼんやり眺めていたら、駅に着きました。
五反田で降りて、ソニー通りをトボトボ歩いていたら、猫が一匹、歩道を歩いてきます。あれれ、こんな大通りを、猫が歩くなんて珍しい。よく見ると、あとからあとから、ぞろぞろぞろぞろ……… 歩道に猫がいっぱい。わわわ、どうしちゃったの?! 行列のうしろをたどっていくと…、そこは『キャッツ・シアター』でした。猫たちは「奥田久美子の歌う『メモリー』、感動したニャ~。」 「あたしは、久野綾希子が好きだったニャ!」などと、おしゃべりしながら、うっとりと駅の方に歩いていきます。「たいへん!観客が、みんな猫になっちゃった!」…わたしは、大急ぎで浜松町に行きました。
浜松町の四季劇場に行くと… やっぱり!ミュージカルが終わって、出てくるわ出てくるわ、ライオンにミーアキャット、イボイノシシ、ヒヒにハイエナ、なぜか『ジャングル大帝』のレオもいました。「たいへん!観客がみんなアフリカの野生動物になっちゃった!」… ミュージカルはもちろん、『ライオンキング』です。近くの自由劇場では、そのときミュージカル『赤毛のアン』をやっていました。も、もしかして… わたしは怖いから、行くのやめました。
家に帰って、母にその話をしたら、「カタルシスね…。」と言いました。観客が、芝居の主人公になりきってしまうことだそうです。そうすることによって、現実の不満や、コンプレックスを浄化するのです。やれやれ、それなら安心だわ!
ところが。母が「あたしも昔、劇団四季の研究生だったのよ。半年で、おい出されたけど。」と言ったのでショック!… し、しらなかった!もしも、おい出されなかったら…?母も猫の化粧をして、くるくる回っていたのかしら…?そうしたら、母は父と会うこともなかったし、わたしもこの世に生まれなかったかも……。それは、猫やライオンや赤毛のアンに変えられるより、もっと怖い想像でした。
「母をクビにして下さって、ありがとう!」… 『キャッツ・シアター』を通るたび、わたしは神様と劇団四季に感謝します。